ICT教育

ICTの感覚と見方・考え方が働く子どもたちの育成を目ざして

〈Educo No.57 2022年1月発行より〉
信州大学教育学部 准教授 佐藤 和紀(さとう かずのり)

子どもたちが現役世代を迎えるときに、どんな力が必要なのか

日本はこれから人口が減る時代と言われている。2030年には1億1000万人、2050年には9500万人、高齢化率は39.6%に達するという予測がされている。2050年はちょうど今の小学生が30代後半から40代前半の年齢となり、社会を引っ張っていく立場になる。われわれ大人が2050年をいかに想像し、大変厳しい時代であることを認識できるか。このことが、GIGAスクール構想を進めていく上で、極めて重要な考え方になる。

子どもたちがICTを使いこなし、デジタル感覚を身につけ、社会の問題や課題をデジタルで解決しようという見方・考え方が働く状態にしておかなければならない。2050年に仕事をする子どもたちが、この見方・考え方が働かなかったとしたら・・・

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