〈中学校教科通信 2021年5月号 ウェブ版より〉
宮城教育大学附属中学校教諭 板橋 薫(いたばし かおる)
はじめに
学校現場のICT環境整備が急ピッチで進んでいます。令和3年度が始まり、各学校では端末を“実際に触っていく・使っていく”という実践の一歩を踏み出したところかと思います。生徒も教師も、まずはICT端末に慣れ、文房具の一つとして活用していきたいですね。
さて、音楽科の学習指導ではどのような活用方法が考えられるでしょうか。中学2年生を想定した実践例をご紹介します。
題材名及び概要
題材名 「“My Theme”をつくって聴き合おう」
概要 題材全体を、鑑賞領域として配列した第1次(前半2時間)と表現領域として配列した第2次(後半4時間)とで構成します。
第1次では、主題の働きに視点を置いて音楽を味わうことをねらいとし、旋律や音色と曲想との関わりに着目しながら、交響組曲「シェエラザード」(リムスキー・コルサコフ)を主教材とした学習指導を行います。
第2次では、前段階での鑑賞を踏まえ、“自分自身をイメージした主題”の創作を行います。
各時間の学習課題は・・・