ICT教育

中学校書写:ICTを活用した授業のハイブリッド化

―書き初め(行書)課題の学習をとおして―

〈中学校教科通信 2021年5月号 ウェブ版より〉
元 渋谷区立上原中学校主幹教諭 板垣 純子(いたがき じゅんこ)

はじめに

本稿で提案する活動は、平成29年度版中学校学習指導要領の第一学年「我が国の言語文化に関する事項」の「書写」に関する指導事項「漢字の行書の基礎的な書き方を理解して、身近な文字を行書で書くこと。」を念頭において計画したものです。毛筆を使用する各学年での書写の指導において、ICT活用を推進した授業のハイブリッド化を図っていきたいと考えました。

自身の勤務する渋谷区では、区内小中学校の全ての児童・生徒にタブレット(Microsoft Surface Go2)が貸与されており、ICTを活用した授業が各教科で展開されています。生徒はすべての授業で自分のタブレットを活用する機会があります。学校内では、学習教材ソフトによる意見交換や新聞作成、PowerPointによるプレゼンテーション、Wordによるレポート作成などを常時行い、家庭では学習支援ソフトによる宿題や提出をタブレット上で行うなど、日常的にタブレット学習を行っている状況にあります。

そこで、今回は書写学習の過程の中で、友達やクラスの人との相互学習を・・・

RANKING