学習指導・学級経営

小学校道徳:子どもの体験に基づいた道徳授業

〈教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.3  2022年9月号より〉
上越教育大学附属小学校教諭 倉井 伸太郎(くらい しんたろう)

体験からつくる道徳

「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編」の「第1章 総説」には、「発達の段階に応じ、答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童が自分自身の問題と捉え、向き合う『考える道徳』、『議論する道徳』へと転換を図るものである」と書かれており、道徳的な課題を自分自身の問題として捉えることの重要性が示されています。このことは、これまで道徳授業の課題として指摘され続けてきたことでもあります。

そのためには、子どもが自分自身の課題として捉え、答えが一つではない課題に向き合い、道徳的な価値観をつくる授業の具現を目ざす必要があると考えます。そこで・・・

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