ICT教育

ICT支援員が必要な理由とは?
三つの視点+αで学校デジタル化を乗り切る

〈Educo No.56 2021年9月発行より〉
株式会社JMC ICT支援員 島田 直美(しまだ なおみ)

ポイント

①【鳥の目:全体を俯瞰する】 GIGAスクール構想で、ICT支援員が見た現在の学校の状況は?
②【魚の目:潮(時代)の流れを見る】 「Society 5.0」を見据えて
③【虫の目:詳細を注意深く見る】 学校デジタル化の課題は主に4点。ICT支援員で乗り切ろう。

「鳥の目」で、学校デジタル化の現在を俯瞰する

新型コロナウイルスの広まりにより、子どもたちはさまざまな制約を強いられ、楽しい学校行事が次々と中止・縮小となった。さぞや寂しい雰囲気が漂っているであろうと学校を訪問すると、以前と変わらず子どもたちは元気いっぱい。マスクをして、給食は黙食するなど環境に適応し、すっかり新しい生活に馴染んでいる。コロナは悲しい「想定外」の出来事だが、一方でオンライン教育の必要性が究極に高まり風向きが変わった。「想定外」は人間を進化させる。ICT支援員として日々パソコンに向き合う私も、その急速な変化を肌でひしひしと感じている。

コロナ禍でGIGAスクール構想は加速し、一人1台端末と高速インターネットが各学校に配備された。私も子どもたちが教室で一斉にパソコンを広げた光景を初めて見た時、「ついに時代が変わった」と感慨深い気持ちになったものである。しかし、実際問題として・・・

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